事例企業は、製品技術力のおかげで、安定した売上を維持していた。
しかし、工場の中に標準時間による負荷(仕事量)投入(作業時間)調整の仕組みはなかった。
過大な人件費による高コスト体質が、収益を圧迫していた。
① 製品別に標準時間を設定
② 1人・1日分の仕事量を、標準時間を活用して設定
③ 仕事量から、必要作業時間を算出し、人員計画立案に活用
④ 標準時間と実績との差を、改善に活用
⑤ 設計部門に、改善工数目標を設定
5年間で、工場全体の生産性は68%アップした。
もし、5年前と同じ生産性なら、現在の200人が、335人必要なことになる。
また、負荷投入調整力の向上によって、納期対応力も格段に良くなった。
5年前に80分かかった製品の改善効果は、次のとおり。
5年前 | 現在 | 効果 | |
---|---|---|---|
生産時間 | 80分 | 48分 | △32分 |
加工賃(80円/分) | 6,400円 | 3,840円 | △2,560円 |
生産現場に、時間を活用した管理手法は、不可欠である。
標準時間を設定することによって、生産管理のレベルは格段に向上する。
生産計画、作業指示、進捗管理、個人別生産性管理、生産性低下要因管理等。