生産管理の改善で成果が出ない理由:大企業の場合
顧客に主導権がある営業プロセス改善と違い、生産管理改善の主導権は、基本的に自社にある。
よって、スピーディな成果創出が可能である。
にもかかわらず、健全経営の維持に必要な成果を、生産管理改善で創出できていない企業が少なくない。
それには、理由がある。
大企業で多く見られる、成果が出ない理由
多くの大企業が、生産性向上・品質改善・在庫低減などの、重要テーマ改善に取り組んでいる。
目標と実績の数値化も、実施している。
活用度はともかく、成果を上げるための仕組みやルールもある。
しかし、期待通りの成果が出ていないことが多い。
その理由は2つ
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実行策は、きれいにまとまっているが抽象的で、具体性に欠ける。
例えば
・負荷(仕事量)と投入(作業時間)の最適化
・間接
・損失作業の改善
・源流管理の徹底
・滞留在庫・死蔵在庫の抑制
等のレベルまでしか、掘り下げられておらず、現場ですぐに実行できない。
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「各種改善業務をやっているだけ」、「やることが目的の改善活動」が、放置されている。
シビアな運用ができていないということである。
そこそこやっているが、成果の追求が甘い。
部長・課長クラスの目標達成への執念が、あまり高くないこともよくある。